
為末大さんのnote記事「部活が変われば日本は変わる」を読んで、現代の部活動の問題点を鋭く指摘し、改革の必要性を訴えていると感じました。
記事の内容をまとめると以下の通りです。
◎教員の長時間労働と部活動の関係
部活動が教員の長時間労働の主要因であると指摘しています。教育の一環として位置づけられながらも、実際には教員の自発的な取り組みとされ、業務としての明確な位置づけがなされていない現状を批判しています。
◎部活動の民間移行とその課題
部活動を民間クラブに移行することで、無償の仕組みから有償へと転換し、格差の問題が生じる可能性があると為末さんは述べています。しかし、無償の部活動が続く限り、誰かが無償で働くことになり、持続可能な仕組みとは言えません。
◎部活動改革の提案
為末さんは、以下の改革案を提案しています。
①現在の部活動を一旦停止し、地域単位や学校単位で法人を作り、部活動を継続したい学校はそちらに移管する。
②教員の兼業規定を変更し、兼業可能にする。
③中体連、高体連、高野連のルールを、学校の大会から中学生・高校生の大会に変更する。
④スポーツ指導の謝礼が払えない家庭には、行政の予算でカバーする。
⑤学校の校庭を放課後は地域クラブに開放し、事故や問題は学校の責任から外し、行政と地域クラブが担う。
これらの提案は、部活動の構造を根本から見直し、持続可能で多様な選択肢を提供することを目的としています。私も近い考えを持っており、記事を読んで非常に共感しました。
部活動改革において最も重要なのは「子供たちの未来によって何が良いことか」という軸をしっかりと決めることです。この視点から判断することで、必要な枠組みが見えてきます。これは部活動の在り方を根本から問い直すものであり、教育現場や社会全体での議論が必要です。子供たちが多様な選択肢の中で成長できる環境を整えるために、私たち一人ひとりが考え、行動することが求められています。